- 犬や猫など動物の小説やアニメがとても多くなってきました。
ここでは、チーフが過去に読んだ本の中で、人気のあるものや印象深いものなどを中心に勝手にお勧めするコーナーです。
個人の既読本なので、随分とジャンルが偏るかもしれませんが、もし興味を持っていただけましたら是非ご一読下さい。
※偏りを減らすため、紹介の順番はランダムです。オススメの順番ではありません。
犬の消えた日
井上 こみち
幻冬舎文庫
ドキュメンタリー
犬 : シェパード 柴犬
今回は夏になったら紹介しようと思っていたのに、ずっとタイミングを逃していた一冊です。
コミカルなのにシリアス。 名映画監督の初小説。 思いっきり人生について考えさせられます。 オススメ!!
この本は日本が戦時中であった時の実話をもとに描かれた小説です。
紹介しようと思ったのは、現在でも世界中のどこかで未だ戦争が起きているという事実があるからです。
国を統治するものの欲望であったり、宗教による争い、自国を守るため・・理由はそれぞれにありやむえない戦いが
あったり
それにしても、時々悪魔がつぶやく 悪魔VS神 の攻防戦? 悪魔は神に勝てないとの示唆なのか? 気になります。
マンガのように軽やかに読みながら、時々にやりと笑ってしまったり、切なくなったり。 何度も読み返したくなる本です。
世界から猫が消えたなら
川村 元気
株式会社 マガジンハウス
ファンタジー
猫
第二回目の本の紹介です。今回は猫ちゃんが出てくる小説にしました。
30歳の 郵便配達員の彼が体験する 不思議な7日間。 そしてそれは彼の生涯を閉じるまでの7日間。
病院で ステージ4の脳腫瘍と診断され、余命は長くて半年と告げられた日、彼のもとにやたら明るい悪魔が現れる。
悪魔に告げられた余命は明日。 でも取引すれば延命してくれるという。その取引とは・・・
「世界から1つ何かを消すことで1日寿命を延ばすことができる。」 消すものは悪魔が気まぐれにみつけるのだが。。
彼は考える。 この世からこれが消えたらどうなるか。 そもそもそれは人間にとって、本当に必要なものなのか?
コミカルなのにシリアス。 名映画監督の初小説。 思いっきり人生について考えさせられます。 オススメ!!
最初に本を手にしたのは、題名もさることながら本の帯に惹かれたから。 『本屋大賞 ノミネート』の文字。
本屋大賞とは、全国書店員さんがいちばん売りたい本として選ぶもので、もう10年くらい続いているでしょうか?
大賞作品はもちろん、ノミネート作品も含め、ほぼ外れがないのがうれしい。 さすが、本屋さんが選んだ本!!
もし、本屋さんで何を読もうか 迷ったら参考にしてみて♪ 最近やたらノミネートの帯が多くなった気がしますが・・・
さて、本題。 もし、「明日死にます。」 と言われたらどうするだろうか? 悪魔と取引して延命するだろうか?
いきなり明日では心の準備が・・・でも実際はそれを予期できる人なんていないわけだから。 私は でもやはり怖いから
少しだけ延命してほしい・・かな? 主人公の「僕」も やっぱり もがき苦しんだ。もがきながら、死ぬ間際に立たされて
ようやく自分を見つめて 世の中を見つめて、家族を見つめた。 そのそばではいつもキャベツ(猫)がフーカフーカと
気持ちのよい感触で僕を癒してくれている。 動物ってすごいな。 言葉や特別なことなしで「ただ傍に存在している」
だけで 圧倒的に人を癒す力があるんだから。 僕は最後に大切なことが分かったけど、 人って大事なことは
いつも後回しにしすぎている気がする。本当はとっくにわかっているはずなのにね。
それにしても、時々悪魔がつぶやく 悪魔VS神 の攻防戦? 悪魔は神に勝てないとの示唆なのか? 気になります。
マンガのように軽やかに読みながら、時々にやりと笑ってしまったり、切なくなったり。 何度も読み返したくなる本です。
星守る犬・続★星守る犬
村上たかし
双葉社
コミックス
犬
第一回目の本の紹介です。今回紹介するのは映画にもなりました「星守る犬」です。原作はコミックスです。
家族を失ったお父さんと愛犬ハッピーが車で南を目指して旅するちょっぴり切ないお話です。
続編はハッピーと一緒に捨てられていたもう一頭の犬のお話。星守る犬完結編です。
たくさんの人が涙したと話題になった本です。
『星守る犬』とは、犬が星を物欲しげに見続けている姿から手に入らないものを求める人のことを表すそうです。
この作品の人間は、少し癖のある人ばかりで、傍から見ると(その性格なんとかしなさい!)と苛々してしまいます。
でもよく考えると、そのような人間はありきたりに存在しているのかもしれません。
本の中の人たちは特別な人間ではなく、何かを高望みもしていない人たちです。
そんな人たちが日常でほんの少し歯車が合わずに、出会ったり別れたりしています。
しかしこの物語に出てくる人たちには、いつも傍にいてくれる犬がいます。
主人の生活がどのように変わってしまっても、主人の心がどのように変化しても、何も変わりないまま、ただ傍にいてくれる犬がいます。
ただ傍にいる。それは簡単なようですが、私たち人間にはとうてい難しいことなのかもしれません。
「望んでも 望んでも かなわないから 望み続けるー ただそれだけー 人は皆 生きてゆくかぎり 星守る犬だ」と。
人が星守る犬なら、犬の見ている星とはかなわない人間の望みで犬はそれをじっと見守り続けているということなのでしょうか。